日記

【後悔したくないなら必読】初めてのクラウドソーシング受託開発で後悔した3つのこと

ほっしゃん
ほっしゃん
こんにちは、オランダ在住のほしです。こちらの記事では「クラウドソーシングで案件獲得してみたい人」や「受託開発に興味のある人」をターゲットとして、初めてクラウドソーシングを利用して受託開発をした時に”これはやっておけばよかった…”と後悔した3つのことを紹介します。

はじめに クラウドソーシングについて

詳しくはまた別途記事にしようかと思うのですが(興味ありそうな人がいれば)、クラウドソーシングのお客さんは、中小規模の会社の技術に詳しくないWEB担当者、もしくは零細企業の社長が多いです。

それもあってか、WEB制作であれば、このWEBサイトを作成することにより、どれだけの費用対効果があるのか?という数値計算を出さずに、クオリティが高い(オリジナリティ)ものを、いかに早く安く作るか?に最適化させた思考で発注を考えている傾向にあります。

もちろんお客さんによっては、技術理解や価格帯への理解もあり、納期も理解できる範囲で提案してくださる方もいらっしゃいます。(他の受託の人と情報交換をたまにしていて、そういう話を聞きます)

今回の記事では、私の直近の経験※をありのまままとめたものになりますので、そちらを念頭に読んで頂けますと幸いです。

※全てのケースに当てはまるわけではないので、1つの例として参考にしてみてください。

後悔1つ目 簡単な技術の解説

はじめに、

「お客さんは技術に関して何も知らない」

です。

しかも「技術にはほぼ興味がない」ことがほとんどです。

なので、興味がない人にも見積に納得をいってもらえるよう“簡単にかつ包括的に”3枚程度でいいので技術スライドを作って最初のミーティングで説明しておくと、プロジェクトが始まった後のお客さんとのすり合わせ時に効いてくるはずです。

私の場合、この部分を最初のミーティングで口頭でしか行っていなかったため、見積の際や、仕様提案の際の説明に苦労することが多かったです。

最初の打ち合わせ時にお客さんの技術把握レベルを確認し、それに合わせて適切な資料を用意しておくといいかと思います。

後悔2つ目 エンジニアの人件費の資料

これはお客さんによって大きく変わりますが、

「こういうものを作ろうとすると、何が必要で、それにはどれくらい人件費のかかるエンジニアが必要か?」

ということを全く知らないことがあります。

特にクラウドソーシングをテキトーに眺めてもらってもわかると思うのですが、

「webアプリ(映画のチケット販売システムレベル)をWordpressで作って欲しいんだけど、15万で来月までにお願いします。」

みたいなことは普通に言われたります。

技術資料の説明後に、エンジニアの人件費に関する外部資料をどこかで簡単に説明しておくと、何が実現可能で何が不可能かということに納得がいってもらいやすいかと思います。

後悔3つ目 各工程にかかる時間と納期の説明

例えば、一つのデザインを変更するのにどれくらい時間がかかるかということ、それにより、何ができなくなる可能性があるかということの説明です。

お客さんからすると、

やっぱりこのナビゲーションをもうちょっとこうしてもらおう、まぁコードちょっといじるだけだから、半日もかからないだろう

みたいな発想をしていることが多いです。

で、こちら側からすると、

  1. デザインのすり合わせのための素材探し
  2. お客さんに提案
  3. 提案が通ったあと、デザイン変更による他のデザインへの影響を洗い出す
  4. レスポンシブの場合、モバイル版でのデザインへの影響も洗い出し
  5. 影響を受けた部分のデザインの提案
  6. コーディング
  7. テスト
  8. バグ修正

のように、実はお客さんの考える数倍の時間コストがかかってしまいます。

自社開発であれば、プロダクトマネジャーがそばにいて、ビジョンもある程度共有されているのでコミュニケーションコストが格段に低いのですが、外部の会社の人となると、その担当者によってはものすごくコミュニケーションコストがかかる可能性があります。

そうなってくると、そのデザインを作成する代わりに、何かを失わなければならないことを説明する必要があります。

この作業を、プロジェクト開始後中盤頃に初めてしまうと、なかなか厄介です。

できればプロジェクト開始前には、顧客の性格次第でこの辺りの説明を加えておいて、各デザインやタスクに優先度を設けるようやりとりをしておくべきです。

最後に

クラウドソーシング、と一括りには言いつつも、お客さんによってプロジェクトの進め方の最適解は大きく異なります。

当然ですが、基本的なプロジェクトの進め方と、必要な素材(簡単な技術資料や、プロジェクト進行説明資料、会社説明資料…..)は事前に用意しつつ、発注者や発注金額次第で最適解を考えていくようにしていくと良さそうです。